2008.04.04 Web posted at:  20:50  JST Updated - CNN/AP
USA

韓国、北朝鮮ミサイル対抗の戦力不備 在韓米軍の新司令官

ワシントン――在韓米軍司令官に近く就任する米陸軍のウオルター・シャープ中将は3日、上院軍事委員会で証言し、北朝鮮は現在、砲火器約1万3千丁、ミサイル800基を保有し、この脅威を削ぐミサイル戦力が韓国には不足しているとの見方を示した。AP通信が伝えた。

韓国内に配備される地対空誘導弾パトリオットミサイル3(PAC3)の性能向上で在韓米軍基地の防御力が高まったものの、北朝鮮によるミサイル攻撃の脅威に十分対抗出来る個数はないとも述べた。

同中将は、在韓国連軍、米韓連合軍両司令官にも就任する。司令官就任の聴聞会に先立ち、同委が提示した質問に文書で回答した。

中将はこの中で、北朝鮮の兵器の質について米韓の基準から見れば老朽化、近代的でないとしながらも、相当の脅威となっていることは事実と主張。地上部隊の約7割は南北休戦ラインの約144キロ以内に配備し、奇襲攻撃で甚大な被害を与える能力があると指摘している。

また、ソウルを射程距離に置いた長距離砲250丁を配しているとも説明。ミサイル配備については、北朝鮮は射程距離を伸ばし、命中精度を高める作業を続け、現在の800基を自衛、対外への売却用にさらに拡大させる動きがあるとしている。

一方、韓国は在韓米軍のミサイル防衛と連動した弾道ミサイルによる防衛能力は保持していないとし、韓国にとって緊急の課題としている。中将は「現状を踏まえれば、韓国軍は北朝鮮のミサイル攻撃に極めてぜい弱な態勢にある」と述べた。

cnn mobile 携帯サイトCNNモバイルのご案内 CNN放送のご案内(別ウィンドウ) cnn.com
特集 米大統領選
sl.com cnnmoney asahi.com
English Express TIME