【お笑い峰打ちコラム】小島よしお切手の使い方を考える

　お笑い芸人・小島よしお（27）が切手になる。郵便局のフレーム切手総合カタログ「エンタメポスト」で「小島よしお おっぱっぴー職業別フレーム切手」が発売されることが、3日、都内で行われた記者会見でわかった。この切手には小島がおなじみの海パン一丁でサッカー選手や消防士、コックさんなどに扮している写真が使われている。お笑い芸人が切手のデザインとして採用されるのは初めてのことだ。

　小島よしお切手について、世間はどう見ているのか？ネットでは早くも『誰が買うんだ』『使いにくいと思う』の声が上がり、テレビの街頭インタビューでは『相手に失礼な感じを与える』と答える男性もいた。そもそも、記者会見で小島自身もネタにしていたように、最近では切手そのものをあまり使わない。そこであえて、小島よしお切手の使い方を考えてみた。

　まず、この切手は80円だ。どうしてもというならハガキに貼っても構わないが、30円損をしてしまう。使うのならやはり封書を選びたい。メール全盛のこの時代、封書を使うような場面といえば、就職活動。ライバルに差をつけるためには、小島よしお切手はインパクト大。しかし、インパクトが大きすぎて書類審査で落とされる可能性は高い。元々封書はハガキや電話やメールでは言いづらい内容をしたためることに使われてきた。となると、ラブレターはどうだろう？今どきラブレターなんて古いかもしれないが、逆にそれが好感触につながることもある。愛の言葉と、小島よしお切手。……好感触があっという間に消え去ってしまいそうだ。言いづらいシリーズその2、親への無心。自身の窮乏をせつせつと手紙に綴り、小島よしお。たぶんお金は送られてこず、激怒されるか違う意味で心配されるかのどちかだろう。言いづらいシリーズその3、別れ話。別れ話に小島よしお。最後の思い出が小島よしお。相手に冗談だと思われて、別れられなさそうだ。ブチ切れされる可能性もある。……困った。なかなか使い道が見つからない。やはり小島よしお切手はあくまでコレクターズアイテムなのだろうか。

　そうだ、子どもだ。小島よしおは今、子供たちから絶大な支持を受けている。子供に手紙を書いて、件の切手を貼るのはどうだろう。仕事が忙しく我が子とすれ違いが続いているお父さんや、孫と離れて暮らすおじいちゃんおばあちゃんにおすすめしたい。きっと子供は喜んでくれるはずだ。しかし一つだけ注意点があるのでよく聞いてほしい。子供は熱しやすく冷めやすい。そして大人以上に残酷だ。ぼんやりしていると子供たちが小島よしおに飽きてしまう。すでにエド・はるみ辺りに流れている子供も少なくはないはずだ。そうなってからでは小島よしお切手も効果なし、むしろマイナスになってしまう。この切手を子供の機嫌取りに使うのなら、早めの購入が吉。販売期間は4月7日から5月9日までだが、申し込んでから郵送されてくるシステムなので、気をつけたい。それまでに子供が『グゥー！』などと言い出さないことを祈ろう。

（編集部　三浦ヨーコ）