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<裁判所委員会>外部の声聞く1位は静岡家裁 市民団体採点

4月4日2時32分配信 毎日新聞


 一番外部の声を聞いているのは静岡家裁−−。国民の意見を裁判所の運営に反映させるため全国の地・家裁に設置されている計100の裁判所委員会について、二つの市民団体がアンケート調査を基に採点したところこんな結果が出た。委員の出席率97.5%を誇る委員会(富山地裁)もあれば60〜70%台と低調な委員会もあり、格差が浮かび上がった。

 地裁委員会は司法制度改革の一環で03年8月に新設され、1949年から設置されていた家裁委員会も同時に改組された。裁判所に対して改善すべき点などの意見を述べることができる。学識経験者や弁護士らから選ばれた委員の任期は2年で、2期目(05年8月〜昨年7月)の活動について、消費者団体メンバーや弁理士らで組織する「地裁・家裁委員会に提言する市民の会」(東京)と弁護士らで作る「司法改革大阪各界懇談会」(大阪)の2団体が調査。開催回数▽出席率▽議事公開状況などを「開催10回以上で7点」などの基準で点数化した。

 最高の静岡家裁は20点満点の13点。開催回数が8回(平均5回)、出席率も90%(同84%)といずれも高く、裁判官以外が委員長を務めている点も「外部の意見を生かす趣旨に合っている」と評価された。続いて11回開催の千葉地裁と全議事を報道機関に公開した山口地裁が各11点で2位に並んだ。

 一方、12委員会が回答を拒否し0点とされた。うち9委員会は拒否の理由さえ明らかにしておらず制度の趣旨に照らすと疑問が残る対応となった。【小林直】

最終更新:4月4日2時32分

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