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インタラクション2008: ロボットと人とのつきあい方を探る



3月3・4日に開催された「インタラクション2008」の模様をお届けしています。

人とロボットとのかかわりあい方について考えている研究者の方々の発表も多くありました。上の写真は、慶應義塾大学の大澤博隆氏らの開発している、家電製品を後付けでロボットにしたもの。シュレッダーに目と腕と各種センサ類をとりつけるとあら不思議、喋って踊れるシュレッダーに早がわり。危険な場所に手を入れようとすると、目を三角にして、腕でその場所を指しながら(ただし届かない)、「そこは危ないから、触っちゃ駄目じゃないか!」と鏡音レンのような声で警告を発します(「続きを読む」以降に動画あり)。こんな感じで家電が自分で喋って操作方法を教えてくれれば、使い方が簡単にわかるようになりますよ、というシナリオ。

自分で紙を入れてくれたりゴミを捨てに行ってくれたりするようになる訳ではありませんが、家電の擬人化もこの程度に抑えておけば、何かの気の迷いか謎の宇宙線の働きでロボットが叛乱を起したとしても、パーツを外すだけで済むので安心かもしれません。何か危害があるとすればせいぜい、人間が危険な行動に出たときにも知らんぷりをする程度でしょうか。

「続き」ではゴミ箱ロボットをご紹介します。



豊橋技術科学大学の吉田善紀氏らが開発した「Sociable Trash Box」は、上のシュレッダー君よりかは若干アクティブながらもあくまでも低姿勢なゴミ箱ロボット。一応、車輪で動き回ることはできるものの、落ちているゴミを拾うなんて高度な芸はできません。ではどうするかというと、カメラで人間の顔を見付けると近くまで寄ってきておもむろに、「どうぞゴミを捨ててください御主人様」と言わんばかりにガクンと頭を下げます(「下の動画を参照)。つまり、ゴミを見付けて拾って捨てるなんて高度な処理は人間に任せてしまえという、挙動は低姿勢ながらもその心中はかなり不敵な事を考えていました。



このゴミ箱ロボットとシュレッダー君が対峙したときはさぞかし見ものと思うのですが、残念ながら別々の日に展示されていたのでそれを観ることはかないませんでした。

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