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2008年4月3日(木) |
悩む関係者 利用普及に水 |
マイバッグで万引き増加傾向 |
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買い物かごに入れ持ち歩き…犯行
環境意識の高まりから消費者の間でマイバッグ(エコバッグ)の普及が進む中、十勝管内のスーパーでは同バッグを悪用した万引き事案が増えつつある。心無い“愛用者”による店側の被害は少なくなく、店舗関係者は「環境問題を考えてエコバッグ利用の輪が広がるのは良いことだが…」と頭を悩ませている。(清水生) |
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別の店舗関係者は「精算したことを意味するレジ袋は万引き防止の役割も果たしており、マイバッグの普及と万引きの増加は比例して当然」と指摘。「監視員の増員や防犯カメラの増台は店側の負担が大きい。現実としては消費者の良心に頼る面が大きい」とこぼす。 市内のあるスーパーの店長は「犯行を見逃すわけではないが、現場を押さえない限り捕まえるのは難しいのが現状」とした上で、「精算時にレジでバッグを取り出すのではなく、入店と同時に買い物かごに入れて歩く人もかなりいる。誤解を招きかねない使い方はやめてほしい」と利用マナーの改善を訴える。 一方、ある業界関係者は「マイバッグの利用が増えたからといって万引き被害が膨らむということはなく、特に手口として目立つようなこともない。むしろ高齢者の万引き事案が増えているのではないか」とし、手口にかかわらず万引き全体の抑止の必要性を示している。 帯広署によると、昨年1年間の同署管内の窃盗(万引き)の認知件数は224件(前年比5件減)で、今年は2月末現在で34件(前年同期比同数)となっている。マイバッグを悪用したケースの報告はないが、通常のレジ袋を持参して万引きに使った事例はあったという。 |
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