常勤産科医4人に増加 大館市立総合病院

 秋田県大館市立総合病院に4月、弘前大病院から産科医1人が派遣され、産婦人科の常勤医が3人から4人に増えた。同市には分娩(ぶんべん)を扱う医療機関が同病院しかなく、医師の負担が大きかったため、病院関係者や妊婦らが増員を喜んでいる。

 市が弘前大に医師増員を要請し続けた結果、派遣が決まった。同市では2006年、県内有数の分娩実績があった市立扇田病院が、医師の相次ぐ退職で産科を休診。市立総合病院にお産が集中し、里帰り出産の受け入れを休止する事態に陥っていた。

 佐々木睦男・市病院事業管理者は「全国的に産科医が不足する中、増員は大変喜ばしいこと。地域医療をさらに充実させていきたい」と述べ、ほっとした表情を見せた。

 ただ、医師が増えても産科の忙しさは相変わらずで、里帰り出産の受け入れ再開の見通しは立っていない。扇田病院では、助産師が妊婦健診を担う助産師外来を続けている。助産師の活用などで医師の負担を軽減できるかが、今後の課題となりそうだ。
2008年04月03日木曜日

秋田

社会



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