若林正俊農相は2日、豪州のバーク農水林業相と都内で会談し、南極海での日本の調査捕鯨に対する環境団体の妨害活動に対して、「合法的な調査に対する違法行為は許し難い」と非難した。環境団体の拠点がある豪州のバーク農水林業相は、捕鯨には反対の立場を表明したが、妨害活動は非難した。会談では日豪の経済連携協定(EPA)や世界貿易機関(WTO)の交渉についても意見交換した。
バーク農水林業相は会談で捕鯨について、「商業的でも科学的調査でも反対の立場だ」と強調。ただ捕鯨問題では意見の対立があっても、両国間の全体的な友好環境には影響がないように求めた。若林農相は衆議院の農林水産委員会で捕鯨調査の妨害活動を非難する決議が2日に採択されたことも伝えた。(07:00)