尾道市瀬戸田町の県立瀬戸田病院は、病院長だった外科医師(57)が三月末で辞めたため、一日から外科が事実上の廃止である休診になった。常勤医も三人に減り、二十四時間体制の二次救急病院の告示も返上した。
同病院は内科、外科、産婦人科、眼科、リハビリテーション科の五診療科があったが、常勤医は外科医一人と内科医三人で、他は非常勤。病院長の外科医が北広島町立豊平病院へ移り、内科部長(37)が病院長に昇格したが、外科医確保のめどは立っていない。
このため、同病院は(1)内科医で対応できない場合は専門医を紹介(2)夜間などの救急患者への対応は困難だが、休日昼間の当番医制は継続(3)ベッド数(五十床)は二十床での運用に見直す―の方針を決め、文書を町民に配布している。
同病院は、県が昨年十一月、十九床以下の内科とリハビリ科を最低限維持する有床診療所へ縮小する方針を決め、移管先として有力視される尾道市と協議に入ることなっている。(石田憲二)
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