福岡放送局

2008年4月3日 19時26分更新

筑前いじめ森啓祐君卒業式会

おととし福岡県筑前町で、いじめを苦に自殺した中学生の両親が、この春迎えるはずだった中学校の卒業式として幼いころからの写真などを集めた展示会を福岡市で開きました。

中学2年生だった筑前町の森啓祐君(当時13歳)は、おととし10月、「いじめられてもう生きていけない」というメモを残して自殺しました。
展示会は生きていればこの春迎えるはずだった森君の卒業式として両親が開きました。
福岡市中央区のホテルの会場には、幼いころのあどけない表情をとらえた写真や家族でバレーボール大会に参加したときの写真あわせて70点と制服や体操服などの遺品が展示されました。
また「あなたは13歳まで精一杯生き、やさしい心と笑顔を多くの人に与えてくれました。
あなたのやさしさを忘れません」と書かれた森君の卒業証書が飾られました。
母親の森美加さんは、「息子も生きていれば卒業式を迎えるはずでした。
あれから1年半がたちましたが、いじめの問題を忘れずに考えるきっかけにしてほしい」と話しています。
展示会は、福岡市中央区の「西鉄グランドホテル」で3日午後4時まで開かれました。