ブリスベン(AP) オーストラリア・クイーンズランド州のシェーン・クヌース議員(国民党)が2日、毒を持つ外来種のオオヒキガエルを駆除する日を制定しようと提案した。カエルは人間にとって、最も醜悪な生き物だと嫌悪している。
オーストラリアでは1935年に、サトウキビ畑の害虫駆除を目的として、南米からオオヒキガエルが連れてこられた。しかし、外来種として繁殖し、現在では多くのオーストラリア固有種を脅かす存在となっている。
これまでに、害虫駆除活動を続けているクヌース議員は、「ヒキガエルはおそらく、環境にとって最も強烈な害虫で、おそらく人類が知っている動物の中で最も気持ち悪い」と主張。「クイーンズランド州でヒキガエルを退治する日を設けて、特に子供たちに捕まえてもらうのがよいのではないか」と提案している。
クヌース議員は昨年、ヒキガエル1匹につき36セントの賞金を出す案を打ち出している。
「オオヒキガエル駆除の日制定」という提案に、王立動物虐待防止協会(RSPCA)は、「冷凍庫で凍らせるような、人道的な駆除方法であれば後押しする」と述べ、「各家庭の冷凍庫の中で、ヒキガエルが凍って死んでいくのを見るのは、気分が良くないだろうが、これが現在最も人道的な方法だ」としている。