3日付江南都市報によると、鉄道建設会社の中鉄二十四局集団有限公司が1日深夜、江西省南昌市の英雄経済開発区内の蘆坑村で工事中に、地中のディーゼル油のパイプラインを破損した。このため大量の油が地上に流出。夜明けとともに村人約100人がバケツなどで油集めに奔走した。
ディーゼル油は水田や用水路に流れ出た。駆けつけた住民はバケツで油をすくい取り、家との往復を繰り返した。個人的に所有する自動車で乗りつけ、油を持ち帰る中鉄24局の作業員もいたという。
その後、南昌市の消防が到着し、油の回収と汚染拡大の防止作業を開始。警察は火災発生防止のため現場付近を火気厳禁とし、内部で小さな火花を出す可能性があるとして携帯電話を使わせぬよう監視した。
汚染された水田や用水路の魚はすべて死滅するとみられている。専門家によるとディーゼル油は汚染性が強く、今後数年は農作物の生育は絶望的という。農民の一部は損害賠償を求める意向だが、中鉄二十四局ははっきりとした考えを示していない。
流出したディーゼル油の量は、当局が調査中という。(編集担当:如月隼人)
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