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2008/04/03 20:22 KST
「韓国軍が領海を侵犯」北朝鮮の海軍司令部が主張


【ソウル3日聯合】北朝鮮の朝鮮人民軍海軍司令部は3日、韓国海軍が北朝鮮の領海に侵入したと主張し、「戦闘艦船の領海侵犯が続けば、予想外の対応措置が伴うだろう」と警告した。北朝鮮の朝鮮中央通信が報じたもので、韓国軍の今後の行動を鋭意注視するとしている。

 人民軍海軍司令部は報道発表を通じ、韓国軍が同日午前11時45分ごろ、黄海南道康りょう郡東南の北朝鮮領海に3隻の戦闘艦を送ったと主張した。「北朝鮮が国際海上超短波無線対話機で違反を通知し重ねて撤収を求めたところ、韓国軍は『われわれの管轄区域で行動している』としながら北朝鮮の領海侵害を正当化した」と述べた。韓国は海上分界線として北方限界線(NLL)を固守しているのに対し、北朝鮮の人民軍海軍司令部は2003年3月に報道を通じて「黄海5島通航秩序」を発表し、韓国の船舶は北朝鮮が指定した2つの水路を通じてだけ運航可能だと一方的に宣言している。

 北朝鮮海軍司令部は特に、「韓国当局は事態の厳重さを正しく把握する必要がある。事件の真相を徹底して調査し、挑発者らを厳しく処罰すべきだ」と強調した。黄海上で再度軍事的衝突が起これば、どんな結果を招くかはだれの目にも明らかだと警告している。

 北朝鮮のこうした主張は、南北将官級軍事会談の北朝鮮側団長名義の電話通知文を通じ「軍事的対応措置」に言及した後に出たもので、黄海上で軍事衝突の可能性が高まるとの懸念も出ている。