FujiSankei Business i.
2008/04/03 12:23
■在庫販売継続も方針は未定
東芝の「HD DVD」事業が3月末で終了した。機器の販売を続けてきた大手量販店、ビックカメラでも在庫はすでに完売したという。だが、録画可能なレコーダーやパソコン用ドライブで使用する記録用光ディスクの供給継続について、メーカーとの協議が終わっておらず、協議が長引けば一時的な供給不足なども懸念される。
「HD DVD」用の光ディスクは、日立マクセルや三菱化学メディア(東京)、米国系のイメーションのほか、台湾企業などが販売。量販店などで月間数千枚が販売されている。
各社とも在庫の販売は継続するが、東芝との協議が終了しておらず、方針は決まっていない。
日立マクセルは国内での生産を終了しており、供給の先行きには不透明感もある。撤退発表直後に「一時的な買いだめもみられた」(ディスクメーカー関係者)こともあり、品薄になる可能性も否定できない。
再生専用のプレーヤーが中心の欧米と異なり、日本では録画可能なレコーダーが主流。国内ではプレーヤー1万台に対し、レコーダーは2万台強が販売された。さらにデータ書き込みが可能なパソコン用のドライブは引き続き販売されており、光ディスクの安定供給は大きな課題だ。
東芝の西田厚聡社長は撤退会見で「オンラインでの販売も検討する」との方針を示しているだけに、早急な供給体制確立が求められる。
映画会社のソフト販売は、ソニーなどが主導するブルーレイ方式に一本化され、今後は「HD DVD」方式の新作映画ソフトは供給されない。
ただ、現在300作品以上の「HD DVD」ソフトを販売しているインターネット通販大手アマゾンジャパンでは「可能な限り販売は続ける」としており、在庫があればソフトを買うことができる。
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