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罪状「取材を受けたこと」 中国の人権活動家公判で

2008年03月18日

 昨年12月に国家政権転覆扇動容疑で逮捕され、今月初旬に起訴された中国の著名な人権活動家・胡佳氏(34)の初公判が18日、北京市中級人民法院(地裁)であった。検察側は胡氏が書いた文章6編と外国メディア2社の取材を受けたことが「国家政権転覆扇動罪」にあたると主張した。胡氏の弁護士が初公判後、記者団に明らかにした。

 弁護士は「胡氏の文章や発言は体制にとっては少し耳障りかも知れないが、観点は穏健で国家や政権にかかわるものではない」と訴えた。

 温家宝(ウェン・チアパオ)首相は初公判と同時刻にあった記者会見で「中国は法治国家だ。北京五輪を前に意見の異なる人を逮捕することはありえない」と述べ、北京五輪に絡んで活動家への締めつけを強めているとの指摘は「でっちあげだ」と否定した。

 同法院は初公判を「公開」するとしたが、駆けつけた米国やドイツなどの外交官や外国メディアの傍聴を法廷が「満席」として認めなかった。親族では胡氏の母親だけが傍聴を許された。

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