中国駐大阪総領事の羅田廣氏が2日、岡山市の高谷茂男市長と宮武博議長を表敬訪問した。
同市は中国・洛陽市と81年に友好交流協定を締結している。羅氏は「(空路では)北京・大連線や上海線の運航など岡山との人的交流は増加している。ますます交流が深まることを期待している」と述べ、高谷市長は「お互いの国の良さを認識しあうことが大事だ」と応じた。
8月の北京五輪について羅氏は「“雑音”が多いが、満足できる大会にしたい。日本選手が多くの金メダルを取れるよう望む」などと話した。
一方、羅氏の訪問1時間前ごろから市役所周辺を複数の右翼の街宣車が走り、県警が警備にあたるなど、ものものしい雰囲気に。市役所を訪れた市民らは怪訝(けげん)な表情を浮かべていた。市内の70代男性は「『北京五輪に参加しないように』などと訴えていた。うるさいが、そんなに驚きはしなかった」と話していた。【佐藤慶】
毎日新聞 2008年4月3日 地方版