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携帯電話「越境」誤作動、国内通話が国際電話 対馬

2008年04月02日

 長崎県の対馬で携帯電話を使うと、国内通話なのに国際電話扱いになる現象が一部の機種で起きており、携帯電話各社が利用者に注意を呼びかけている。「韓国に一番近い島」ならではの現象。気象条件によって韓国側の基地局の強い電波に携帯電話が反応するのが原因とみられる。

図  

 昨年4月に対馬北部でNTTドコモの携帯電話を使ったある利用者は、国内通話だったのに国際電話の料金請求書を受け取った。韓国から通話した形になっていた。

 「犯人」は、国際ローミングサービス。最近の機種の多くについている機能だ。日本で契約した携帯電話をそのまま海外でも使える。一部の機種は、基地局の電波で国内にいるか国外にいるかを感知。自動的に切り替わる。

 対馬南部から九州本土北部までは最短約80キロなのに対し、対馬北部から韓国・釜山までは約50キロ。九州本土より韓国の方が近い。総務省移動通信課によると、韓国側には強い電波を発する基地局がある。そこへ「雲が低い」「海上がなぎ」といった気象条件が重なると、「対馬北部に韓国からの電波が届くことがある」。このため、携帯電話が現在地を「韓国」と誤認するらしい。同様の現象は欧州国境付近でも起きているという。

 KDDI(au)やソフトバンクの機種にはこれまでそうした報告はないが、両社は「あってもおかしくない」としている。

 通常は国境を越えて海外の電波が入ってきた場合、当事国同士で調整を図る。だが、総務省は「重大な電波障害ではなさそうなので」と、今のところ静観の構え。国内・国外が自動的に切り替わらないよう携帯の設定を変えるか、ローミングサービスを解除することで防げるという。

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