西日本新聞

石垣神社に貴重な古木 境内整備で発見 カシと夫婦クス 樹齢は350-400年

2008年4月1日 11:21 カテゴリー:九州・山口 > 福岡

推定樹齢350ー400年と判明した大木の夫婦クスとイチイガシ(右)
 久留米市田主丸町石垣の石垣神社境内にあるカシと夫婦クスの計3本の大木が、いずれも推定樹齢350‐400年で、拝殿や楼門が建てられた1614(慶長19)年ごろに植栽されたとみられることが、民間団体「全国巨樹・巨木林の会」福岡支部の調査で分かった。これだけの大きさのカシや夫婦クスは筑後地区周辺にはないという。

 同会によると、カシはイチイガシで、幹回り4.23メートル、高さ約35メートル、推定樹齢約400年。夫婦クスは幹回りが大きい方が3.83メートル、もう1本は2.78メートルで、いずれも高さ約35メートル、推定樹齢約350年。

 昨年、同神社の石造鳥居と附(つけたり)新宮社記録の2点が同市有形文化財に指定されたことから、地元住民が周辺の整備に着手。3本は境内の裏手にあり、他の樹木に隠れるようにひっそりと立っていたため、地元の人たちもほとんどが気づかずにいたという。「日陰ができるので枝落としを」との要望が上がり、同市の元教育長で地元の桑野善吾さん(77)が同会に巨樹の調査を依頼していた。

 調査結果を受け、住民らは周辺を清掃し、木にしめ縄を巻くなどした。桑野さんは「貴重な古木を、後世に残していきたい」と話している。


=2008/04/01付 西日本新聞朝刊=

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