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【社会】

半数の麻酔科医が一斉退職 国立がんセンター中央病院

2008年4月3日 12時19分

 国立がんセンター中央病院(東京都中央区、土屋了介院長)で3月末に、10人いた常勤の麻酔科医のうち5人が一斉に退職し、補充のめどが立っていないことが3日、分かった。給与面などで待遇が良い他の病院への転籍が主な退職理由といい、手術件数が減るなどの影響が出ている。

 同病院は国立高度専門医療センターの一つで、がん対策の中枢に位置付けられている。

 病院側によると、外科手術では麻酔医による患者の麻酔管理が不可欠で、1日に約20件だった手術件数が3月末以降、約15件に減少。対応できなくなった患者に対し、他の医療機関を紹介するなどの措置を取っているという。

 同病院は「勤続年数によるが30代医師の年収は700万−800万円程度で民間に比べ安い。国立病院であるため待遇面は改善が難しい。新規の麻酔科医を早急に募集したい」としている。

(共同)
 

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