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医療ミス2医師送検、柏崎署
柏崎市の刈羽郡総合病院で2004年3月、へんとう炎の手術を受けた同市の男性会社員=当時(28)=を医療ミスで死亡させたとして、柏崎署は6日、業務上過失致死の疑いで、いずれも十日町市の耳鼻咽喉科の男性主治医(39)と、男性麻酔医(31)の2人を新潟地検長岡支部に書類送検した。
調べでは、男性主治医は同病院に勤務していた同年3月2日、男性のへんとう摘出手術を行ったが、患部に出血が見られたため、翌3日に男性麻酔医とともに止血のための再手術を実施。しかし男性の胃に血液がたまった可能性があったにもかかわらず、2人は確認を怠った。そのため全身麻酔薬を投与後、男性は吐いた血などが気管に入り、肺水腫による呼吸不全で死亡した。
全身麻酔は患者が嘔吐する可能性があるため、胃の内容物を吸引処置する必要があるという。
同病院は手術直後、ミスを認めて遺族に謝罪。柏崎署に通報し、同署が捜査を進めていた。
同病院は「遺族とは示談が成立している。医師個人の刑事事件であり、病院としてのコメントは控えたい」としている。
新潟日報2008年3月6日
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