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つくばの「回らぬ風車」、強風で羽根飛ぶ

2008年04月03日10時00分

 茨城県つくば市が環境省の補助金で小中学校に設置したものの、運転を停止していた風車23基のうち1基が、1日昼間の強風で大破していたことがわかった。三つある羽根の一つがちぎれ、部品が学校の敷地内を含む周囲数十メートルの範囲に散乱した。児童にけがはなかった。

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強風で損傷した風車(左)=茨城県つくば市の市立谷田部南小で

 風車をめぐっては、設置された05年7月以降、ほとんどが発電しなかったことなどを理由に、市は環境省に補助金を返したうえで、基本設計をした早稲田大と風車メーカーに約3億円の損害賠償を求める訴訟を起こしている。

 大破したのは、同市立谷田部南小の正門わきに設置された3基の風車のうちの1基。高さ約10メートル、羽根の部分の直径は約5メートル。同校によると、ワイヤなどで止めてあったはずの羽根が「すごい勢いで回り」(同校関係者)、壊れた羽根の部品で駐車場の車の屋根などが傷ついたという。

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