人間の体というのは、そうそう脂肪の偏在を許してくれないようにできています。なので、胸にEカップ以上相当の脂肪を装備すると、お腹やお尻や太ももにもそれなりの脂肪が装備されることになる、というのがまず一つ目の前提です。
さらに、骨格もしっかりしていて、前後に「厚い」人が多いですね。(痩せてるけど胸だけ大きいというのは非常に特殊なので除外してください。あれは人工物であることがほとんどです)
日本の標準体型の女の子の3サイズは83-62-86 とかです。薄く華奢なのです。でも、Fカップ巨乳女子の3サイズは92-72-95とかいうところが現実的なラインでしょう。(巨乳アイドルの公称3サイズなんてのは大嘘だよ)この女の子に水着を着せるとおっぱい星人好みの「ぽっちゃり巨乳」のストライクゾーンです。
しかし、日本の服というのは全体に薄く作られていて平面的なのです。さらに現代の服装のトレンドは、さらに華奢にできています。標準サイズより大きいサイズの服は、それをそのまま拡大した結果、薄く横に広がったようなシルエットに作られています。相対的にはきちんと存在するくびれが、ベターッとしたデブ服のシルエットに覆い隠されてしまった結果、見た目は単なるデブになってしまうのです。
ぽっちゃり好きという男性も多いとは思います。でも、それはぽっちゃりしたグラビアアイドルの水着やヌードを見てそう思うだけの話ではないでしょうか。巨乳系アイドルの私服って想像できないはず。本当の巨乳体型の人に合う服なんてないんです。
服の作り手というのは、ゲイの男と、性を拒絶した女がほとんどです。女好きのエロい男が服を作ってないから女性的な体型を嫌悪したような服ばかりが売られることになる。あと、コストの問題。平面の布を立体的に縫製しようとすると、パーツが多くなり、工程も増える。
また、下着の問題もあります。Eカップ以上となるとデザインが綺麗なものは少なくなるばかりか、かなり高級な製品以外は脂肪をきちんと包み込み形を整えるようにできていないのです。その結果、ある程度重みのあるバストを支えきれず、変なところに段が付いてしまったり脇に広がってしまい、ますます見た目のデブ度が上昇します。これ、柔らかいニットなどサイズを選ばない服を着たときには、ひどいことになりますね。
さらに、巨乳を取り巻く社会的な要因も、非常に不幸です。
女子社会のヒエラルキーの最上位は「ステキな服を着こなせる子」です。どんな女性誌にも必ず服装が取り上げられる。いい服を着ずして女性の人生は勝ちに回れないし、同性から尊敬されない。しかし、先ほど述べたような理由から、胸が大きいと服の選択肢が限られてしまいます。ステキな服の定義は女子のクラスタによって違うけれども、どのクラスタにおいても、共通して、巨乳は女子ヒエラルキーでは下位属性なのです。
でも男性メディアが巨乳をもてはやすせいで、普通の女子は巨乳に対する嫉妬心を持っています。(巨乳を褒めると、ものすごい勢いで不快感を示す女の子がたくさんいますよね)だから、もともと女子グループの中でヒエラルキー下位の巨乳女子は「巨乳であると思っていい気になってる」「巨乳であるだけで男子にモテている」とか思われると大変なので、なるべく胸を隠します。もし何かの拍子に「○子って胸あるよねー」なんて言及されたら「いや、胸だけじゃなくて腹にも肉ついてるからー!」とかデブキャラを装います。
また、実際に胸のせいでセクハラを受けたという体験を通じて、あえてボディラインの出ない色気のない服を選ぶ巨乳女子も多いです。
私が、銭湯や温泉で見る限り、実際には、たぶん、男性が観測しているより巨乳は多い。だけど、単に「デブ」として不可視なだけではないのかな、と思います。実際、巨乳ぽっちゃり女子は、だぼっとしたシャツや大きめのジャケットにパンツなんて格好をしていることが多いのです。
おそらく、今、一番モテそうな体型って全体が華奢でCカップ程度の胸があって、胸を強調する服の時にはパットの厚いブラを装着してるようなタイプの子だと思います。そして、たいていのおっぱい星人は、その谷間にだまされますね。
巨乳女子と付き合ってる男性は「デブ専」か「体型こだわらない派」のいずれかです。
そういうものなのよ。~y(-_-)