2008年 4月 2日
瀬戸大橋から転落の少年、遺体発見
1日、塗装作業中に坂出市の瀬戸大橋から海に転落した少年の遺体が2日午後、高松市沖の瀬戸内海で発見されました。この事故は、2日午前坂出市与島沖の瀬戸内海にかかる北備讃瀬戸大橋で、塗装作業をしていた、徳島県鳴門市の塗装工坂野健治さん(16)が、作業中に誤って、70メートル下の海に転落し、行方不明になっていたものです。警察や海上保安署では2日、午前6時からヘリコプター3機と巡視艇などを出して、捜索していました。午後4時45分ごろ、高松市の香西港の北、約5.6キロ沖の海上で底引き網をしていた漁師が、男性の遺体を発見しました。警察などが身元を確認した結果、遺体は行方不明となっていた坂野さんと確認されました。

ノートルダム清心女子大学入学式
岡山市のノートルダム清心女子大学で2日、入学式が行われました。入学式に臨んだのは大学と大学院の合わせて554人です。新入生たちは「松の緑のように希望あふれる大学生活を送れるように」との願いが込められた松の飾りを胸に付けて厳かに入場しました。式では高木孝子学長が「大学とは学問の研究を通して人格形成する場です。人間の可能性に向かってチャレンジして下さい」と祝いの言葉を贈りました。これに対し、新入生代表の森祐歩さんが「一日一日を大切にし、将来の夢や目標に向かって努力することを誓います」と決意を述べました。新入生たちは3日から講義内容などの説明を受け、今月10日から講義に臨みます。

自衛隊で新入社員研修
新年度がスタートし、各企業では新入社員の研修が行われています。岡山県奈義町の自衛隊日本原駐屯地では2日から民間企業の新入社員を対象とした体験入隊が始まりました。体験入隊は、奈義町の日本原駐屯地に、岡山市のプロペラメーカー、ナカシマプロペラの新入社員など38人を迎えて始まりました。社会人に必要な規律や礼儀、体力を身につけることが目的です。初日の2日は、整列や点呼、行進など隊員としての基本動作を習得する訓練が行われました。参加者たちは、号令の下、真剣な表情で動作を繰り返します。体験入隊は4日まで行われ、隊員と同じメニューのトレーニングをしたり、応急処置の仕方を行う予定です。企業の人事担当者の話では、毎年、訓練後、新入社員たちは、引き締まった顔つきに変わるということです。

郵便法違反で元職員を逮捕
自宅に郵便物を隠し持っていたとして高松市の塩江郵便局の元職員藤澤由工容疑者(43)が2日、郵便法違反の疑いで逮捕されました。警察の調べによりますと藤澤容疑者は2005年7月ごろから去年5月ごろまでの間、正当な理由がないにもかかわらず自分が窓口で取り扱った15通の郵便物を自宅などに隠し持っていた疑いです。警察の取り調べに対して藤澤容疑者は容疑を認めていて、動機などを追及しています。郵便局では藤澤容疑者を先月11日付で懲戒解雇処分にしています。

津山市の衆楽園でしだれ桜が見ごろ
津山市の観光名所衆楽園では推定樹齢100年のしだれ桜が満開になり訪れた人たちの目を楽しませています。旧津山藩別邸の大名庭園で国の名勝にも指定されている衆楽園。池のほとりには推定樹齢100年のしだれ桜が植えられています。この桜、幹の高さはおよそ6メートル枝は南北におよそ10メートルあります。垂れた枝にはピンク色の小さな花が数多く咲いていて、古木ながら美しい姿で訪れた人たちを迎えてくれます。衆楽園のしだれ桜の花は今週一杯楽しめそうです。

岡山高島屋でグルメのための味百選
全国各地の老舗の味を集めた催し、「グルメのための味百選」が2日から岡山市のデパートで始まりました。会場の岡山高島屋には北は秋田から南は沖縄まで、全国の名店48店が軒を連ねています。今回、初登場となる東京の「上野・井泉本店」の「ヒレかつサンド」は箸で切れるほどやわらかいという豚肉を使ったサンドウィッチで、首都圏などで人気を集めている商品です。また、岡山市の洋菓子店ニニキネの「春の桜ジュレ」はクリームやスポンジに桜が使われている珍しいお菓子です。グルメのための味百選は岡山市の岡山高島屋で今月7日まで開かれています。

岡山県警に白バイ乗務専門の部隊
警察署の管轄をこえて、事件に迅速に対応しようと岡山県警交通機動隊に白バイ乗務専門の部隊が結成され2日、出発式が行われました。出発式には交通機動隊で白バイ乗務専門の業務にあたる警察官25人が出席しました。始めに塩田透本部長が「日頃から訓練を積んで自信を持って活動してください。」と訓示しました。この新しい部隊は、おととし11月に岡山市で起きた白バイ隊員の殉職事故をきっかけに設けられたものです。これまでパトカーと白バイを掛け持ちで乗務していた隊員を白バイ乗務専門にする事で運転能力の向上などをはかろうと設けられました。県警では機動力のある白バイ専門の部隊を設けることで、事件などへの対応も安全かつ迅速に進める事ができるとしています。

四国村で夏目漱石の絵てがみ展
明治時代の文豪、夏目漱石の直筆の絵てがみを集めた展覧会が高松市で開かれています。夏目漱石は手紙を書くことが好きで、約2500通が残されています。会場にはその中から、漱石が教え子にあてて書いた絵手紙、約40点が展示されています。漱石は「我が輩は猫である」を書き始めた37歳の時、趣味で水彩画を始め、約2年間は、熱心に絵てがみをしたためたといいます。屋根の上の柿の実を色鮮やかに描いたものや、自画像をユニークに表現したものなど、文豪・漱石のもう一つの才能を伺わせています。この「漱石の絵てがみ展」は高松市屋島中町の四国村ギャラリーで、来月6日まで開かれています。