思想と制度―酒と皮袋
新しい酒は新しい皮袋に(マルコ2・22)
2:22 また、だれも、新しいぶどう酒を古い革袋に入れたりはしない。
そんなことをすれば、ぶどう酒は革袋を破り、ぶどう酒も革袋もだめになる。新しいぶどう酒は、新しい革袋に入れるものだ。
酒=中身(思想)。
皮袋=外側(制度/システム)。
中身にふさわしい制度(システム)を用意する。
酒のために、皮袋がある。袋のために、酒があるのではない。
イエスは、イエスの新しい思想に、当時の古い律法制度はふさわしくないことを断言したのだ。
中身が制度を決め、制度が中身を決める、相互依存性を、イエスは否定した。
このあと、すぐにイエスは言う。
2:27 「安息日は、人のために定められた。人が安息日のためにあるのではない。」
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コメント(2)
そうでないと、新しい酒が、古い皮を破くとイエスは言った。すなわち、古い制度を壊す革命が起きるのだ。
しかし、現代では、古い皮によって、新しい酒がダメになることが多い。
第二回のバチカン公会議の新しい酒も、ダメになりそうな昨今です。
日本の平和憲法も、同じようにダメになりそう。
2007/6/15(金) 午後 0:08 [ yabutei ]
安息日は、人のために定められた。人が安息日のためにあるのではない。
とすれば、
ミサは、人のために定められた。人がミサのためにあるのではない。
ということ。
日曜日、すべてを放棄して、ミサ聖祭に行く必要はないのだ。
日曜のボランティアのほうが、大切なこともある。
2007/7/11(水) 午後 1:56 [ yabutei ]