復活節第二火曜、持ち物を共有する、使徒4・32〜37
今週も第一朗読は、使徒言行録が読まれます。
原始エルサレム教会信徒の信仰生活の状況が明らかにされています。
初めて迫害に会った信者たちは祈ります(4・23〜31)。「4:31 祈りが終わると、一同の集まっていた場所が揺れ動き、皆、聖霊に満たされて、大胆に神の言葉を語りだした。」と記されて、共同体はカリスマティックな聖霊の恵みの中にあることが記されています。
◆持ち物を共有する
4:32 信じた人々の群れは心も思いも一つにし、一人として持ち物を自分のものだと言う者はなく、すべてを共有していた。 4:33 使徒たちは、大いなる力をもって主イエスの復活を証しし、皆、人々から非常に好意を持たれていた。 4:34 信者の中には、一人も貧しい人がいなかった。 土地や家を持っている人が皆、それを売っては代金を持ち寄り、4:35 使徒たちの足もとに置き、その金は必要に応じて、おのおのに分配されたからである。 4:36 たとえば、レビ族の人で、使徒たちからバルナバ――「慰めの子」という意味――と呼ばれていた、キプロス島生まれのヨセフも、4:37 持っていた畑を売り、その代金を持って来て使徒たちの足もとに置いた。
※ 初期の教会は、一種の原始共産社会であったことが判明します。
彼ら聖霊に満たされた信徒たちは、このように私欲を捨ることが出来たのでした。
全てを売り払い共同体に参加したキプロス島出身のバルナバの例(4・36)のあと、反対に財産をごまかして死にいたるアナニアとサフィラ(5・1〜11)話が続いて記されています。
まさに、理想的な神の国が現出したのでした。 |
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