福岡市城南区鳥飼4丁目の路上で25日夕、会社員女性(31)が男に刃物で刺されて重傷を負った事件で、女性は首と腕、腹部の計4カ所を刺されていたことが、福岡県警の調べで分かった。県警は男が殺意を持って女性を襲った可能性もあるとみて捜査している。
調べでは、女性は徒歩で帰宅途中、20代とみられる若い男に小型のナイフを突きつけられ「お金」と要求された直後に抵抗する間もなく、体の4カ所を刺されていた。腹部の傷は胃に達し、首にも切りつけられた傷があったという。
女性のバッグは現金が入ったまま現場の路上に放置されており、内部を物色された形跡もないことから、県警は金品狙いの犯行ではない可能性があるとみて27日以降も120人態勢で周辺の警戒などに当たる。
女性は市内の病院に入院中。逃走した男は長髪で覆面をしていなかった。女性は男と面識がないと話しており、県警は回復を待って、被害に遭った状況などについて詳しく事情を聴く方針。
=2008/03/27付 西日本新聞朝刊=