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【グローバルインタビュー】李登輝氏、本心を語る  (3/4ページ)

2008.3.30 13:51
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李登輝氏李登輝氏

 ただ、政治家としては、実務的な仕事にあまりタッチしてこなかった。それが大きな欠点だ。台北市長時代も細かいことには携わらず、いい仕事をしていない。「中国人」(外省系=中国大陸籍)でもあり、公に尽くすかは分からないな。仮に本人が努力したとしても、脇のグループがどう考えるかで大きく変わってくる。

 (作家の)司馬遼太郎は台湾には希望があるといったが、この8年を見たらがっかりするだろう。しかし、どこの政党であろうと、私は台湾に希望を持たせる人ならいいと思う。大切なことは人民が政府に信頼を置き、政府は人民に希望を与えることだ。

 彼(馬氏)が来たら私の本(近著「最高指導者の条件」)を読ませよう。「奥の細道」もね。20年後の台湾は新総統の努力次第で大きく変わる。何をすれば台湾が飛躍できるのか?私も今、考えているところだ。

 【対日関係】

 台湾経済の成長には日本の技術が必要だ。どう提携するか。日台関係をよくしていく必要がある。私は国民党を除名された立場ではあるが、相手が頼みに来るなら、知恵と経験は大いに生かしたい。

 今、日本に出るのは悪くないが、年をとりすぎた。だから駐日代表は無理としても、(「最高顧問」といった肩書で)フリーであれば何かできると思う。

 【チベット問題】

 チベット騒乱が台湾総統選で大きな力にならないのは、とどのつまり、北京政府を刺激したくないからだ。台湾の安全が保障されない中、チベットを応援して台湾のプラスになるか? ならないね。

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李登輝氏
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