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【グローバルインタビュー】李登輝氏、本心を語る  (2/4ページ)

2008.3.30 13:51
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李登輝氏李登輝氏

 中共(中国共産党)はよく勉強している。口では台湾は中国のものというが、彼ら自身がよくわかっているんだ。そう簡単に台湾が中国大陸にとられることなどありえない。

 もうひとつ、実は中共は馬氏を心の底から支持しているわけではない。米国との関係が複雑すぎるというのがその理由の一つだ。私が多くを語る立場ではないが、彼はアメリカの影響を非常に強く受けている。

 【国民党について】

 私は国民党主席を約12年務め、一党独裁をもって民主化を進めた。今の立法院(国会)と同様、あの時に国民党の議席が4分の3以上なければ、実は台湾の民主化は難しかった。国民党がすべて反民主的と考えてはいけないが、絶大な権力を得た国民党が人民の期待を裏切るような独裁に走らぬよう、指導者がしっかりする必要がある。

 【馬英九氏の評価】

 彼のいいところは正直なところだ。汚職をやったという人もいるが僕は信じない。孤立的で独り善がりの面もあるが、近代的でもある。父親は彼を総統にしようと、厳しく教育してきた。

 今回の総統選では、(馬氏が民家を泊まり歩き、農作業などを体験する)ロングステイが有利に働いた。彼は台湾人じゃないから、台湾人に「私はこういう人間です」とやった。自分は何者かを人にわからせることは大切で、その点ではとても成功した。

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李登輝氏
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