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日本のODA、5位に転落 影響力低下も
日本の2007年の政府開発援助(ODA)実績(暫定値)が国別順位で世界5位になり前年の3位から後退することが2日、分かった。経済協力開発機構(OECD)が4日に発表する。
日本は財政難でODA予算の削減を続けている一方で、前年まで日本より下位にいたフランスやドイツが援助実績を伸ばしたとみられる。日本外交の影響力低下が懸念され、途上国の開発問題も議題となる7月の主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)の議論にも影響しそうだ。
日本のODA実績は1990年代に世界最大を誇っていた。しかし06年には約112億ドルで3位に転落し、07年は実績額がさらに減る見通しだ。
OECDは10年の日本の順位が米国、ドイツ、英国、フランス、イタリアに次ぎ6位に後退するとの予想も出している。