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資生堂が中国で植林事業
資生堂が、中国西内陸部の甘粛(かんしゅく)省蘭州(らんしゅう)市の黄土高原で、4月から10年間にわたり植林活動を行うことが2日、明らかになった。
資生堂は経済成長の著しい中国を重要市場と位置づけ、同国での化粧品事業を加速させている。甘粛省政府が力を入れる黄土高原での緑地化に貢献することで企業イメージの向上を図り、中国との結びつきをさらに深めたい考えだ。
「甘粛省蘭州市資生堂集団植林基地」と呼ぶ植林地の面積は6万9300平方メートルで、落葉樹など約7000本を植える。10年間の植林活動には現地法人を含む資生堂社員が参加し、企業の社会貢献活動として社内公募も検討する。
シルクロードの中継地点としても知られる蘭州市は毎年30メートルの砂漠化が進行し、道路幅が狭まるなど交通にも支障をきたしているという。資生堂は植林による二酸化炭素(CO2)削減効果に加え、経済発展にも寄与できるとみている。
資生堂は1981年に中国に進出。2007年度の中国事業の売上高は約610億円で、10年度には1000億円まで引き上げる計画だ。