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今月の Pick up アーティスト
今、Fe-MAILが注目、話題、期待するアーティストをインタビュー。毎月紹介していきます。
恋、仕事、挫折、ファッション・・・、どんな素敵な話が飛び出すでしょうか。


This month Pick up ARTIST
#20 宮﨑あおい
interview
profile
1985年11月30日、東京都生まれ。4歳からモデルとしてスチール写真やCFに出演。2000年『EUREKA(ユリイカ)』(青山真治監督)で一躍注目を集める。2002年の『害虫』(塩田明彦監督)ではナント三大陸映画祭の主演女優賞を受賞。その他『パコダテ人』(02年)、『富江 最終章~禁断の果実~』(02年)、『ラヴァーズ・キス』(02年)など。テレビドラマや、サントリー、味の素のCF、写真集と、多方面で活躍中。趣味はカメラ。一眼レフのカメラで空や家族の写真を撮るそう。特技はネイルアート。細くて長い爪が綺麗でした。
この映画はそのまんまの自分を撮られたようで見ていて恥ずかしかった・・・。


『EUREKA(ユリイカ)』での一度も笑わない演技や、『害虫』での暴走していく少女役に、「不機嫌な女の子」なのでは? とちょっと心配しながらインタビュー場所に向かったのだが、目の前に現れた宮﨑さんは柔らかそうな髪の毛と、広いオデコが綺麗な、笑顔が似合うカワイイ18歳の女の子だった。今回『ラブドガン』では等身大の普通の高校生を演じていて、役柄と目の前の彼女が重なった。なにやらホッとしながらいろいろとお話を伺った。今まで映画中心に多数出演してきたが、今春高校を卒業して、更なる飛躍を期待したい若手女優だ。

Fe-MAIL(以下F)今回の観幸(みゆき)という役ですけど、他の周りの登場人物が変な人(殺し屋、変態医師、オカマの組長とか)ばかりの中、ひとりまとも(笑)で良かったんですけど、役はどう作っていったんですか?

宮﨑あおい(以下M)いつも役づくりとか、どういう女の子なのかとか、考えないんですね。現場に入って、衣装着て、メイクして、初めてできあがるタイプなんです。でも、この映画は事前に少し考えたんです。どういう子で性格は?とか。そうしたら逆に混乱してしまって・・・。その子が何を考えているかなんて全然わからなかった。で「ダメだ!」って思って、現場に行けばなんとかなるか、と思ったらなんとかなっちゃったんですよ(笑)。

F-へーっ(笑)。監督の渡辺謙作さんは宮﨑さんのこと、天才って言ってますけど。なんにも役づくりしないでカメラの前に立った瞬間役に入り込むって。なんか北島マヤみたいですよね。(笑)。

M-(笑)。相手の役者さんの声を聞いて初めて感じることってあると思うんですよね。永瀬(正敏)さんの声を聞いて何かを感じる。その感じた気持ちを事前に考えることはできない。行ってみなきゃわからない。準備せずに現場に行って、感じてからやる。そうして今までやってきたので。

F-その共演者の永瀬さんですけど、観幸は傷を負った殺し屋の彼にほのかな恋心を抱くんですよね。永瀬さんとは長廻しのシーンがありますが、永瀬さんの印象はいかがでした?

M-かっこいい方ですね。声がいい。ものすごく綺麗な声で、魅力的ですね。永瀬さんとのシーンは芝居のやりとりが気持ち良かった。芝居の掛け合いをきちんとさせてもらった感じです。掛け合いのタイミングってすごく大事だと思うんです。合うと気持ちいい芝居ができるけど、合わなくても、また面白くていい。それって、普段人と話する時でもそうですよね。呼吸とか、すごく合う人がいたり、微妙にはずされたり、合わない人がいたりして。

F-う~ん。確かにそうですね。変態医師の野村(宏伸)さんには巻いた絨毯に縛られて指を吸われる、なんて気色悪いシーンがありましたが、あれは本当に吸われてるんですか?

M-本当です!(笑)。あれ、大変だったんですよ。抱えるように縛り付けられてる絨毯は重いし、暴れていたら縄が締まってくるし。それにちゃんと爪も切って、手も洗っていたんですけど、動くので野村さん何箇所か口の中切っちゃって。本気で私はいやがっていて、本気で野村さんは吸ってましたね。お互い本気でした。

F-そうなんですか。すごいシーンでしたけど。ところで、できあがった映画を見ての感想はいかがでした?

M-話がむずかしいな、と思ったのと、恥ずかしいな、と思ったのと。初めて出演したドラマとかの自分は見ていて恥ずかしいーって思うんですけど、最近の出演作で恥ずかしいなんて思ったのはなくて。なんだか、この映画はそのまんま自分を撮られたような感じで・・・。『ユリイカ』も『害虫』も全然恥ずかしくないんだけど。どこからこの恥ずかしさはきているのかなー、と思うんだけど、はっきりわからないままなんですよね。

F-いつも人には見せない素の自分が映ってたとか?

M-う~ん。わからないんですけど。

F-去年は舞台にも挑戦したんですよね。(白井晃演出の音楽劇「星の王子さま」で王子さま役)

M-ええ。この舞台をやってから演技するのが楽しくなってきました。以前は映画の現場にいるのが好きだった。今は演技が出来るから好き。今まで演技することが好きって自覚していなかったんです。でも舞台をやって、初めて役が抜けるのが淋しいって思った。それからかな? 役に対しての入り方が深くなったのは?舞台と映画は全然違うけど、どっちも魅力的。映画は役に近づけた、力を出し切れたって瞬間があると気持ちいい。舞台は生の怖さ、楽しさがある。チームワークもあるし、ダメ出しも嬉しかった(笑)。毎日白井さんのダメ出し待っていたんです。2ヶ月間ずっと王子だったので、終わると淋しくて、カーテンコールでも打ち上げでも車の中でも、家でもずっと泣いていたんです(笑)。

F-そうなんですか。それはいい経験しましたね。じゃ、『ラブドガン』にまた戻って、この映画についてひとこと。

M-はい。テーマは愛なんですね。いろんな愛があって、男同士の愛、親子愛、女の子の愛がある。観幸は殺し屋に出会うことによって、ちょっと大人になれた、ふっきれた、さっぱりしちゃった。観幸みたいに辛い状況にいても、人と出逢うことで一歩前進できると思うので、辛い気持ちを抱えている人は、家にこもっていないで外に出ていろんな人と触れ合ってほしい。この映画を見て、いろんな人と会ったら自分も変われるかも、と悩みを抱えてる人が感じてくれたら嬉しい。

F-それは宮﨑さんもそうなんですか?

M-はい。私も人と出逢うことで成長してきたし、成長していけると思うので。ひとりでは私は生きていけないから。みんなで支えあって生きていくものだと思います。

F-最後に日々心がけてることってありますか?

M-よく笑うことですね。普段の生活が楽しくなきゃ、仕事も心から楽しめないと思っています。普段と仕事のバランスが取れているのが一番幸せ。人の笑った顔が好きなんですよね。人に笑ってもらって自分も笑いたい。自分の性格ですか? 明るいけど、暗い時はものすごく暗い。ひとりだと怒っているのか?ってくらい怖い顔しているみたい。よく不機嫌に見られるんですよね(笑)。

F-(やっぱり)ありがとうございました。また舞台やってくださいね。


『ラブドガン』(2004年)
配給=リトル・モア
監督/渡辺謙作
出演/永瀬正敏、宮﨑あおい、岸部一徳、新井浩文、野村宏伸
東京/テアトル新宿、他にて上映中
大阪/テアトル梅田、他にて上映中
『ラブドガン』ストーリー
孤高の殺し屋・葉山田は、幼い頃両親を殺した犯人を探してさすらっている。しかし、今はその犯人の殺し屋に命を狙われ追われている。傷ついた葉山田はひょんなことから両親を一度に亡くした少女・観幸と出会う。観幸は葉山田に殺しを依頼する。それは父親の愛人だった女性を殺してくれというものだった・・・。

取材・文/一宮千桃


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