◇資源化センター併設筑紫野
筑紫野・小郡・基山清掃施設組合(組合管理・平原四郎筑紫野市長)が、筑紫野市原田に05年度から建設していたごみ焼却施設「クリーンヒル宝満」が完成し、15日に竣工式が開かれる。4月1日から本格稼働する。
この施設では、筑紫野、小郡両市と佐賀県基山町の一般家庭から出されるごみを処理する。1日125トンを焼却するガス化溶融炉2炉を備え、24時間連続して焼却できる。
焼却温度は1800度でガス化・溶融させ無公害のスラグとメタルに変えて資源化。また施設内の電力は蒸気で発電し、施設内の電力を賄う一方、余剰電力は販売する。不燃物や粗大ゴミ、資源ごみを選別して資源化するリサイクルセンターも併設。1日44トンを処理できる。
新施設は現在の焼却施設横に約7万平方メートルを造成し、建設した。総事業費は約131億6300万円。現在の焼却施設は1日180トンの焼却能力があったが、老朽化していた。
これまで小郡市の一般家庭から出る可燃ごみは、小郡市・筑前町衛生施設組合清掃センター(筑前町、約4万4000人分)と宝満環境センター(筑紫野市、約1万5000人分)に分散して処理していた。
小郡市・筑前町衛生施設組合清掃センターは消却施設の老朽化に伴い、今年2月末で閉鎖。3月からは、市全体分をクリーンヒル宝満で試運転を兼ねて処理している。【川上敏文、平野美紀】
〔筑後版〕
毎日新聞 2008年3月15日