2008年03月14日

櫻井よし子さんの講演会、仙台で開催 #297

                                      
昨日(13日)、仙台でジャーナリスト櫻井よし子さんの講演会があった。今回産経新聞で公募(先着順)があり、申し込んだところ、招待のハガキが郵送されてきたので、講演会にでかけ聴講した。

演題は、「今、日本が直面する内外の課題」。一貫して軍備増強を続けてきた中国共産党は、これまで何をしてきたか、今、これから何をしようとしているのか、日本の取るべき道は何かという講演内容であった。
このブログでも一度櫻井よし子さんのことを紹介したことがある。よく勉強されており、興味深い内容でもあったので、ここに紹介したいと思う。

<講演内容>
これまで、米国が世界の超大国として君臨してきたが、今は、中国が台頭してきている。中国は、共産党政権が成立以来、常に軍事力増強路線政策を取っている。そして核大国をめざし、実際に核大国になっている。
1964年、日本が東京オリンピックを開催、日本中が沸いていた年、中国は初めての核実験を行った。
1966年からおよそ10年間、文化大革命が行われた。この10年間に農民、知識層、富裕層の多数が犠牲になった。犠牲者数は、2000万人と言われている。
1970年、日本中が大阪万博で沸いている時、中国はミサイル発射実験を行い、日本国内が核搭載された中国ミサイルの射程圏内に入った。
このような国柄の違いを日本人はよく認識しておくべきである。

1957年、ソ連、フルシチョフ首相と中国、毛沢東の会談があった。この席でフルシチョフは、ソ連は大陸間弾道弾を完成しているので、軍事力は米国を上回っていると言ったところ、何故、今米国に攻撃を仕掛けないのかと、毛沢東はフルシチョフに詰め寄ったところ、フルシチョフは核兵器は使うものでない、核兵器は防衛(核抑止力)のためのものだと答え、フルシチョフと毛沢東の間で大論争になった。この時、さすがのフルシチョフも毛沢東は本当に核を使う気があるらしいと怖くなったという。この会談のあと、ソ連と中国の関係は少しずつ疎遠になっていった。

ところが、近年、ロシア・プーチン政権になって、中ソの間は一気に緊密化した。中ソ両国が合同軍事訓練をしたり、中ソに横たわる国境問題も解決した。中ソの長年にわたる紛争地域であるダマンスキー島の中ソ国境をどのように解決したか、その内容は公開されていなかったが、最近、合意内容が明らかになり、共同管理という方式を取っていたことが判明した。

中ソ国境紛争
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%80%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%BC%E5%B3%B6%E4%BA%8B%E4%BB%B6

1970年から中国は、自国を海洋国家と定義し、海軍力を増強してきた。
中国は、ロシアとは友好関係を保ち、大陸内の周辺国と「2006年上海協力機構」を結んだ。そのような中国がこれからしようとしていることは、「南進政策」である。
(続く)


beach1188 at 22:45 │Comments(0)TrackBack(0)この記事をクリップ! ローカルニュース  | 国際問題

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