山口県医療審議会は、岩国市黒磯町の国立病院機構岩国医療センター(五百八十床)を「地域医療支援病院」にすることを了承した。紹介患者の診療や医療機器の共同利用などで、かかりつけ医を支援する。二井関成知事が承認すると、県内三カ所目となる。
支援病院に承認されると、かかりつけ医との連携が強化でき、診療報酬の一部が加算される。連携先として既に七十八医療機関が登録。患者の受け入れや紹介、高価な医療機器、手術室、集中治療室などの共同利用、研修などを進める。
岩国医療センターは外来患者数に占める紹介患者の割合が62・2%、かかりつけ医に紹介する割合が43・8%で、それぞれ60%、30%などの要件をクリア。岩国圏域保健医療対策協議会、岩国市、玖珂郡両医師会の了承も得た。
県内の支援病院は岩国市医師会病院、周南市の徳山医師会病院の二カ所。岩国保健医療圏では二カ所目となり、岩国医療センターにはアレルギー科、小児外科など医師会病院にない診療科も多く、役割分担をすることにした。(高橋清子)
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