4月2日、オーストラリアのラッド首相が6月にの訪日計画を明らかに。先月29日にニューヨークで撮影(2008年 ロイター/Chip East) |
[キャンベラ 2日 ロイター] オーストラリアのラッド首相は2日、6月に日本を訪問する計画を明らかにした。同首相は現在17日間の予定で外遊中。今回の訪問先に日本が含まれていないことから、主要な同盟国かつ貿易相手国である日本を軽視しているとの批判が出ていた。
同首相はワシントンとニューヨークで政財界の指導者らと会談。この後は欧州と中国を訪問する。
今回の外遊は、昨年11月の現政権誕生以来で最大。ただアナリストや野党議員の間では、日本を訪問せず米国や中国を重視しすぎとの批判が高まっていた。首相は、訪日計画の発表は批判を受けたものではないとしている。
首相は、ワシントンでオーストラリアの記者団に「東京の友人たちとは1月から訪日について話し合ってきた。こういったことは、常に複数の要素を総合して調整される」と語った。
ラッド首相は外交官出身で北京駐在経験があり、流ちょうな北京語を話すことで知られている。
8日から4日間にわたる訪中では、胡錦濤国家主席や温家宝首相と会談する予定。
オーストラリアの天然資源に対する需要の急増を背景に、中国はここ数カ月間、日本を抜いてオーストラリアにとって最大の貿易相手国となっている。ラッド首相は、中国との経済的・社会的関係をさらに強化したい考え。
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