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【国際】

ネパールで259人拘束

2008年4月1日 朝刊

 【カトマンズ=共同】ネパールの首都カトマンズの中国大使館別館前などで三十一日、中国政府に抗議するチベット難民ら数百人がデモを行おうとしたが、警官隊が阻止した。警察によると、女性百十八人を含む二百五十九人を拘束した。

 中国チベット自治区などでの暴動鎮圧以降、自治区に隣接するネパールでは連日のように難民のデモが続いているが、一日の拘束者数としては最大規模となった。

 デモ参加者は少人数のグループに分かれ「殺りくをやめろ」「チベットに自由を」などと叫び「国連真相調査団のチベット派遣を」と書かれたプラカードを掲げたが、警官隊が取り押さえ、護送車に引きずり込んだ。

 ネパールにはチベット難民約二万人が暮らしているとされる。政府は中国との友好関係を重視、反中国デモを違法とし、大量拘束する強硬措置で臨んでいる。

 国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチ(本部ニューヨーク)は「脅しを使って、平和的な抗議行動を黙らせようとしている」と批判している。

 

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