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マン・グループ、米資産運用会社株取得で事業多様化へロンドン(ダウ・ジョーンズ)英ヘッジファンド運用大手マン・グループ(EMG.LN)は31日、米国での事業多様化を促進するために、信用市場に特化した資産運用会社であるオール・ヒル(本社ニューヨーク)の株式50%を取得し、同時にオールがマンの欧州信用市場投資部門であるペンバ・クレジット・アドバイザーズの株式50%を取得することで合意したと発表した。 マンの支払額は差し引き2億3500万ドルとなり、現金1億9500万ドルとマンの新株4000万ドル相当を充てる。マン株の先週末28日終値は554.50ペンスだった。 マンは「オール・ヒルは、さまざまな手法を用いた信用市場投資で世界のトップクラスになるための基盤となる」とした。 合意発表は31日の取引時間開始前だった。マンの株価は0832GMTに550ペンスに値下がりしたが、同銘柄が採用されているFTSE100種総合株価指数が1.4%安になったのに比べると下げ幅は小さかった。マンの同日安値は542.50ペンス、終値は前営業日比変わらず。 年初来では4.2%安だが、多くの金融サービス銘柄のパフォーマンスを上回っている。先週27日には、同社のファンド「AHL」の運用報酬が大幅に伸びているため2008年3月期の税引き前利益はアナリスト予想平均の約18億ドルを上回る見通しであると明らかにしたことから、終値は前日比2.66%高の560ペンスとなっていた。 オールの運用資産総額は約30億ドル。ペンバはロンドンとスイスで事業を運営しており、運用資産総額は約37億ドル。オールの創業者でマネジングパートナーのベン・ニコル氏とフリッツ・ウォール氏が、今回の買収によって拡大する世界の信用市場事業を指揮する。またペンバのマーク・ミンク氏が欧州事業の責任者となる。 マンによると、オールは今回の合意による受取額の半分以上を投資に充て、運用期間は5年。 マンの運用資産総額は約750億ドル。一部の資産運用会社は今年、多額の投資資金流出に見舞われているが、マンでは投資資金の流入が増えている。同社は「信用収縮や景気減速が続くなか、当社の多様なポートフォリオが運用成績を押し上げる重要な鍵になっている」としている。 米DJ記事一覧
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