2008年4月2日 12時19分更新
麻酔科の医師が全員退職することになったため、最高で年間3500万円の報酬を条件に後任の医師を募集していた大阪・泉佐野市の市立泉佐野病院は、年間3000万円程度の報酬で麻酔科医2人を確保できることになりました。
市立泉佐野病院では、昨年度まで4人の麻酔科医が年間で1500件から2000件の手術を担当していましたが、先月末で4人とも退職したため、最高で年間3500万円の報酬を条件に後任の医師を募集していました。
これに対して多数の応募があり、条件などを交渉した結果、今年度、常勤で働く男性の麻酔科医2人を確保できることになりました。
現在は非常勤の麻酔科医で手術を行っていますが、2人のうち1人は今月中旬から、もう1人は6月ごろから勤務する予定だということです。
市立泉佐野病院の医師の平均年収は平成18年の実績で約1350万円ですが、2人の医師のそれぞれの報酬はその2倍以上にあたる年間3000万円程度になるということです。
市立泉佐野病院では「常勤の麻酔科医を確保できてよかったが、まだ足りないので引き続き同じような条件で麻酔科医の募集を続けたい」と話しています。