ドクターヘリ、沖縄に複数配備も
【東京】舛添要一厚労相は一日の参院厚生労働委員会で、ドクターヘリの同一県での複数配備について「早期に各県(一機)全部そろえ、沖縄をはじめ広大な地域を抱える所には複数ある必要性があり、全力挙げて取り組みたい」と、離島の多い沖縄県など特殊事情を抱える自治体への複数配備に理解を示した。島尻安伊子参院議員(自民)への答弁。
救命率向上を目的とした公的なドクターヘリ配備について国は、一都道府県当たり一カ所への補助を原則としている。県内は二〇〇八年度から補助対象地域となった。
同ヘリは、県内では浦添総合病院と北部地区医師会病院が独自に実施している。
同医師会病院は救命救急センターに未指定で補助要件を満たしていないが、仲井真弘多知事らから県内に複数機配備を求める声が出ている。
厚生労働省の外口崇医政局長は同一県での複数機配備について「地理的要件などから適当なケースもある。効果や効率性を勘案したい」と述べた。
同省によると、静岡県はヘリがすでに二機配備されているが、うち一機は県の単独事業で行っているという。