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天童市民病院オープン 2年かけ建て替え検査機能を充実

2008年04月02日 11:14
開院式には関係者約80人が出席し、新病院のオープンを祝った=天童市
開院式には関係者約80人が出席し、新病院のオープンを祝った=天童市
 天童市が2年がかりで建て替えを進めてきた市立天童病院が完成し、「天童市民病院」と名称を変えて1日、オープンした。地域医療の中核病院としての役割を担う。
[MAP]

 新病院は、鉄筋コンクリート3階建て、延べ床面積約7800平方メートルで、現在の病院敷地内に整備された。病床数をこれまでの70から84に増やし、一般病床54のほか、リハビリを行いながらの長期入院に対応できる療養病床30を新設。磁気共鳴画像装置(MRI)やコンピューター断層撮影装置(CT)などの高度医療機器も導入し、検査機能や人間ドックを充実させた。

 診療科目は現在と同じ内科、外科、脳神経外科、小児科、産婦人科の5科。病室を広くし、全ベッドから外が眺められるような造りにしたほか、産婦人科は全室個室でユニットシャワーを完備した。震度6強の地震でも通常の病院機能を維持できる免震構造を採用。カルテの電算化などで外来診療の待ち時間短縮を図る。総事業費は約38億9000万円。

 この日は、午前中に旧病院の入院患者24人が引っ越しを行い、真新しい病室に入った。午後からの開院式には、病院関係者や来賓など約80人が出席。松本修院長が「市民の期待をひしひしと感じている。感無量の一つ一つを具体的な行動に変えていきたい」とあいさつを述べた。続いて関係者がテープカットを行い、開院を祝った。

 旧病院は夏ごろまでに解体され、市健康センターが併設される予定。

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