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ページ更新時間:2008年4月1日(火) 11時46分

愛知県警の相談窓口が「もみ消し」

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愛知県警の警部補が逮捕された詐欺事件で、被害者の女性が相談に訪れた警察の窓口で、「事件は忘れなさい」などと言われていたことがわかりました。
警察への不信感をあらわにするのは、名古屋市内の40歳の女性です。
この女性は、身分を隠しトラブルの仲介を装って近づいてきた、安城警察署の当時の現職警部補、小島修身容疑者に現金50万円を騙し取られました。
女性は去年9月、名古屋の南警察署に被害届を出しましたが、捜査が一向に進まないため、詳細な被害の様子を書いて、県警本部の相談窓口へ出向きました。
窓口は被害者支援も業務とする住民サービス課で、女性は応対した女性警察官から、『そんな話はよくある事で証拠がない。家に帰ってシュレッダーにかけてもう忘れなさい』と言われました。
当時警察は現職の警部補が、事件に関わっていると認識していなかったと思われますが、女性は被害届を出した南警察署でも、担当の刑事から「事件は忘れなさいよ」などと言われたと話します。
今回の対応について、愛知県警の住民サービス課は、『真摯に対応したつもりだが誤解や不信感を与えたことは申し訳ない。今後は言葉の使い方も含めて慎重かつ適正に対応したい』と話しています。
今回の事件で、愛知県警は詐欺の疑いで逮捕した小島容疑者を、31日付けで懲戒免職にするとともに、上司である安城警察署の副署長と当時の警備課長について本部長注意などの処分にしました。(31日17:37)