次回、4月1日の放送は
世にあふれる膨大な情報・・・。これらを全て「編集」して新しい知の形を生み出そうとする現代の「知の巨人」松岡正剛。元々、雑誌の編集者だった松岡は、編集によって文章や表現の意味が「がらっと」かわることを経験。会話や思考など普段、人が無意識に行っている行為も「編集」という観点で捉え直すようになる。そして「編集」をひとつの方法論にまで高め、単一的なモノの見方では見えてこなかった意味をあぶりだす「編集工学」を生み出した。
最近、松岡が行ったのは、歴史の再編集だ。従来の空間的・時間的な制限の中で歴史を解釈するのではなく、一見無関係に見えるモノを編集により、つなげることで新しい見方を提示しようとしている。ダリとジミ・ヘンドリックスとの関係とは?そこからは、決して教科書に出てこない、生きた歴史を読み解く可能性が生まれるのだ。
爆笑問題の漫才を、「すぐれた編集手法を使っている」と評価する松岡。編集は全ての世の中の見方を変えるのか?新しい教養論をお送りする。
1944年生まれ。東京大学客員教授、帝塚山学院大学教授を経て、編集工学研究所所長。文系、理系といった従来の学問の枠組みにとらわれず、縄文から現代まで、美術から物理学まで幅広い分野を横断する。