4月1日、東京都新宿にある「新宿LOFT」にて、新作トレーディングカードゲーム『処女はお姉さまに恋してる トレーディングカードゲーム』とその拡張パック3種の制作発表が行われた。
本作は、コアなカードゲームプレイヤーから、その戦略性と作品世界の再現度を高く評価された『新世紀エヴァンゲリオン トレーディングカードゲーム』の開発に携わったデザインチーム『2D6』が手掛けた最新作。ゲームシステムも同チームが手掛けた『新世紀エヴァンゲリオン トレーディングカードゲーム』をベースに作られている。
本作は一般的なトレーディングカードゲームとは商品展開が異なり、今回発表された基本セット『季節に歌う花たちへ』とエキスパンション2種『櫻の園のエトワール』『乙女たちの協奏曲』以外の追加パッケージは発売されない予定。これは「拡張によるゲームバランスの変化を無くし、良質の環境を提供したい」という2D6側の方針によるもの。また他の理由として「ゲーム内の全シーンをカード化する予定。そのため、後から追加のカードを刷ることが出来ない」と語り、セットのボリュームの多さもアピールした。
リリース時期に関しては、構築済みデッキ3種と拡張パック『季節に歌う花たちへ』が2008年6月30日に、拡張パック2弾『櫻の園のエトワール』が3カ月後の9月30日になるとのこと。『乙女たちの協奏曲』の発売時期は「プレイヤーの意見をフィードバックした後」になるとのことで、今冬の発売を予定している。
今回の発表会には、2D6の代表取締役社長・加賀閥(かがばつ)氏が登場。加賀社長は「スタッフ全員が『処女はお姉さまに恋してる』という作品には特別な思い入れがあったので、製作には膨大な時間がかかった。今まで作ったカードゲームの中でも一番の完成度になったと思う」と語った。また現在市場に存在しているカードゲームの特徴を挙げた上で「本作では、今のカードゲームデザインで軽視されている『作品世界の再現』を重視して製作されている。市場にある登場人物を『駒扱いするカードゲーム』に違和感を感じているファンの方に満足してもらえるはず」とアピールした。発表では、現在デザイン途中のカード数種と、開発スタッフ数人によるプレイ動画が公開された。プレイ動画では、各キャラクターのセリフカードによる作品世界さながらのやりとりや、場のキャラクターを奪うための細かい駆け引きが展開され、発表会に参加した関係者からも「非常に練りこまれたシステムだ」と感嘆の声が上がっていた。
今回の発表会の模様やプレイ動画に関しては公式サイトを参照のこと。カードゲームに興味があるというプレイヤーは、『処女はお姉さまに恋してる トレーディングカードゲーム』の今後に注目していてもらいたい。
 |
発表会には、開発中のカードがプレイ内容を再現する形で展示されていた。加賀社長曰く「完成はまだ先」とのことだが、実物を見る限りは完成度はかなり高そうだ。
|
 |
基本システムはエヴァンゲリオンカードゲームということもあって、基本デザインもそれを踏襲している。開発者は「エヴァTCGのシステムは、プレイヤーがストーリーを追体験できるシステムだった。作品の世界観に惹かれるファンが多い『処女はお姉さまに恋してる』にも適していると思う」と作品世界の再現を重視した製作方針をアピール。
|
 |
公開されたプレイ動画では、紫苑側のプレイヤーと瑞穂側のプレイヤーの対戦で、作中のセリフで瑞穂を求める紫苑と、それを邪魔するほかのキャラという展開になった。十条紫苑の「今は、どうか聞かないでおいてください。」と瑞穂を「傷」つけるセリフに対して、厳島貴子の「鏑木財閥の御曹司が、惚れた女一人救うことも出来ないのですか…っ?!」で瑞穂を「求」めて窮地を乗り切るなど、原作さながらの展開に会場からは感嘆の声が上がった。(画像は動画より、紫苑のカードがキャストされた瞬間)
|
■関連サイト
・『処女はお姉さまに恋してる トレーディングカードゲーム』公式サイト
・Design Group[2D6]
|