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ここから本文エリア 現在位置:asahi.com>関西>関西を楽しむ>米朝口まかせ> 記事 役者もうらやむ落語家稼業2008年04月01日 NHKの連続テレビ小説「ちりとてちん」の放映が先日終わりましたが、大当たりやったそうですな。実は私は1回見たぐらいやが、妻はよう見てました。徒然亭草原という落語家の役で出演した孫弟子の桂吉弥からいろいろと話を聞きました。
「寝床」という名の居酒屋が出てきたり、仏壇屋の女主人の名前が「菊江」やったりで、ふんだんに上方落語のネタが登場したドラマ。吉弥によると、タイトルの「ちりとてちん」というネタを落語会で聴きたいという客がえらい増えたらしい。吉弥は南光からこのネタをつけてもろたんやが、よう高座にかけているんで「もう南光師匠には足を向けて寝られません」と言うてます。 吉弥はドラマに一緒に出演していた役者たちから「落語家がうらやましい」と言われたんやそうな。役者は役をもらわんとええ役はでけへんが、落語家は一人でいろんな役をやれるからやて。おいしいと言えば、そうやろな。つぶしがきくと言うこともある。司会やリポーターでも落語家は使われやすいんです。 ドラマでは「たちぎれ線香」「地獄八景亡者戯」「はてなの茶碗(ちゃわん)」「愛宕山」といった大ネタも登場して、一部を役者が実際に演じたそうな。「10年前に落語に出会っていたら、絶対に落語家になっていた」。吉弥の弟弟子の四草役で出ていた加藤虎ノ介という若い役者がそうまで言うたんやそうです。ほんまに1席やろうと、天満天神繁昌亭での吉弥の会に草々役だった青木崇高という役者と一緒に出演したそうな。四草は「こんなやりがいのある脚本はない」と仰山(ぎょうさん)のネタの中から「つる」を選んだんやて。えらいもんやな、確かにあのネタには落語のエッセンスが詰まっています。 吉弥は、ドラマ撮影もクラブ活動のように楽しくやっていたらしく、仲良くなった役者が彼の高座を実際に見に来てくれたこともあるんやとか。もう古い話になるが、私もいろんなテレビ番組に出ていたことがあります。まわりに気を遣って大変なこともあったんやが、落語家としてやっていくうえで勉強になったこともありました。吉弥はええ経験をさせてもらったということやな。 ◇ 「米朝よもやま噺」はABCラジオで日曜午前9時から放送中。 PR情報米朝口まかせ
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