放送内容

2008年3月31日(月) 再放送:4月7日(月)
この人と福祉を語ろう 漫画家・西原理恵子 家族が“アルコール依存症”になったとき

内容

通算100万部に迫る人気漫画「毎日かあさん」は、仕事と子育てに奔走するかあさんと子どもたち、大酒飲みのとうさん、4人家族がおりなす日常を描く。この漫画のモデルは、作者であり二人の子どもの母親でもある漫画家西原(さいばら)理恵子さん自身。去年、パートナーであり、子どもたちの父親である鴨志田穣(ゆたか)さんをガンで亡くした。禁酒を誓っても誓っても酒が手放せなかった鴨志田さんを、西原さんは「怠け者」と責め続けた。治療の必要な病「アルコール依存症」と気づいたのは、家庭が崩壊した後だったという。病気にたいする正しい知識があれば、もっとできたことがあったかもしれない、西原さんは、鴨志田さんの死後もずっと考え続けてきた。
“アルコール依存症”の夫と向きあった日々の思いや、鴨志田さんが死の間際、西原さんに言った「子どもを傷つけずにすんだ。人として死ねることがうれしい」の言葉の真意について語り、同じような状況におかれているご家族へのメッセージを伝える。


出演者

西原 理恵子さん(漫画家)



関連情報

【西原 理恵子さんについて】
漫画家
1964年 高知県生まれ。
1997年『ぼくんち』で第43回文藝春秋漫画賞、2004年『毎日かあさん カニ母編』で第8回文化庁メディア芸術祭賞マンガ部門優秀賞、2005年『上京ものがたり』『毎日かあさん』で第9回手塚治虫文化賞短篇賞を受賞。他に、作品多数。番組で引用されたのは、『毎日かあさん4 出戻り編』(毎日新聞社刊)

【鴨志 田穣さんについて】
戦場カメラマン・文筆家
1964年 神奈川県生まれ。
高校卒業後タイへわたり、フリージャーナリストとなる。
『アジアパー伝』シリーズ、『日本はじっこ自滅旅』『酔いがさめたら、うちへ帰ろう。』『遺稿集』など。
2007年3月腎臓がんのため死去。



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