L&Pセミナー
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   L&P(Law&Practice)セミナーでは、毎年九州大学法学部の新入生を対象に、実務家を講師として招き、法律学の入門的な講義や模擬裁判を行っています。
 模擬裁判は、弁護士の方の指導を受けながらセミナーに参加した1年生が中心となって行います。
 模擬裁判の傍聴はどなたでもできますので、1年生だけでなく上級生や他学部の方の参加をお待ちしております。

2008年度の予定

(過去の実績)
2007年度
2006年度
2005年度
2004年度
2003年度
2002年度

2008年度(予定)
【場所・時間】
■ 講義
  日時:毎週金曜日 17:30〜19:00
  場所:九州大学箱崎文系キャンパス101講義室
■ 模擬裁判
  日時:10月11日(予定) 13:00〜18:00
  場所:九州大学法科大学院法廷教室

LPセミナー日程および担当者

日程 講義内容 担当者
4月18日 オリエンテーション 教員
5月 9日 刑法 @犯罪論
5月16日 A犯罪論
5月23日 司法入門 @民事手続
5月30日 A刑事手続
6月 6日 B刑事訴訟(※裁判傍聴を予定)
6月13日 民法 @家族法
6月20日 A契約法
6月27日 B不法行為法
10月11日(予定) 模擬裁判

模 擬 裁 判

2008年度の模擬裁判につきましては、決定次第このページに掲示いたします。

2007年度

LPセミナー日程および担当者

日程 講義内容 担当者
4月20日 オリエンテーション 江口厚仁 教授
5月11日 刑法 @犯罪論 池田耕一郎  弁護士
5月18日 A犯罪論 南  智樹 検察官(福岡地方検察庁)
5月25日 司法入門 @民事手続 前澤達朗 裁判官(福岡地方裁判所)
6月 1日 A刑事手続 渡部直希 検察官(福岡地方検察庁)
6月 8日 B刑事訴訟(裁判傍聴) 柴田寿宏 裁判官(福岡地方裁判所)
6月15日 民法 @家族法 小坂昌司 弁護士
6月22日 A契約法 佐木さくら 弁護士
6月29日 B不法行為法 荒谷謙介 裁判官(福岡地方裁判所)
10月13日 模擬裁判※ 弁護士、教員

模 擬 裁 判
【CAST】
原告チーム指導:佐木さくら 弁護士
被告チーム指導:池田耕一郎 弁護士
人証チーム指導:小坂昌司 弁護士
裁判官チーム指導:後藤裕 弁護士
陪審員チーム指導:上田竹志 准教授

【事案の概要】
 イタリアンレストランを経営する株式会社Aが、レストラン設備を原告(リース会社)からリースするに当たって、Aの代表取締役B、およびBの母親である被告は、当該リース契約の連帯保証人となった。
 しかしその後、Aの経営が悪化し、A会社およびBは、自己破産をした。
 そこで原告は、被告に対して連帯保証債務の履行を請求したところ、被告は連帯保証契約の存在も知らないと主張して争った。

【期日の進行予定】
 第1回期日(口頭弁論;平成6年5月11日) 訴状・答弁書陳述、書証提出
 第2回期日(弁論準備手続;平成6年6月8日) 被告、原告準備書面陳述
 第3回期日(口頭弁論;平成6年7月6日) 人証調べ
 第4回期日(口頭弁論) 判決言渡し

2006年度

LPセミナー日程および担当者

日程 講義内容 担当者
4月21日 オリエンテーション 江口厚仁 教授
5月12日 刑法 犯罪論 松井仁  弁護士
5月19日 犯罪論 田畑光行 検察官
5月26日 司法入門 民事手続 鈴木博 裁判官
6月 2日 刑事手続 今村智仁 検察官
6月 9日 刑事訴訟(裁判傍聴) 柴田寿宏 裁判官
6月16日 民法 家族法 波多江愛子 弁護士
6月23日 契約法 堀繁造 弁護士
6月30日 不法行為法 鈴木陽一郎 裁判官
10月14日 模擬裁判 弁護士、教員

模 擬 裁 判
【CAST】
原告チーム指導:堀繁造 弁護士
被告チーム指導:松井仁 弁護士、南谷敦子 弁護士
人証チーム指導:波多江愛子 弁護士
裁判官チーム指導:後藤裕 弁護士(法学研究院客員助教授)
陪審員チーム指導:八田卓也 助教授


【事案の概要】
原告:五十川信数
被告:はこ松信販株式会社

(原告の主張)
 私の自宅にいつの間にか根抵当権が設定されているが、これは、妻(五十川栄子)が被告から借金する際に、私に無断で、勝手に私の印鑑を使って手続したものであって、無効である。

(被告の主張)
(1)筆跡や、実印の押印、本人確認の結果からすれば、原告自身が契約書に署名捺印したものと考えられる。
(2)仮に妻により署名捺印されたとしても、有権代理として有効である。つまり、妻が、原告から本件根抵当権設定について、原告に代わって一切の手続をすることを任されていた。
(3)仮に妻が、本件根抵当権設定の代理権までは与えられていなかったとしても、表見代理が成立する。つまり、妻は本件に先立って原告の車の売却などの基本代理権を与えられていた。そして、被告は、妻に根抵当権設定の代理権があると信じることについて善意無過失であった。

【期日の進行予定】
 第1回期日(口頭弁論;平成6年5月11日) 訴状、答弁書陳述;乙1〜7号証提出
 第2回期日(弁論準備手続;平成6年6月8日) 被告、原告準備書面陳述
 第3回期日(口頭弁論;平成6年7月6日) 人証調べ(五十川栄子、被告担当者、五十川信数)
 第4回期日(口頭弁論) 判決言渡し

2005年度

LPセミナー日程および担当者

日程 講義内容 担当者
4月15日 オリエンテーション 江口厚仁 教授
5月 6日 刑法 犯罪論 相島哲生  弁護士
5月13日 犯罪論 中井公哉 検察官
5月20日 司法入門 民事手続 遠藤ゆき 裁判官
5月27日 刑事手続 松熊健 検察官
6月 3日 民法 家族法 花田茂治 弁護士
6月10日 司法入門 刑事訴訟(裁判傍聴) 金子大作 裁判官
6月17日 民法 契約法 中山篤志 弁護士
6月24日 不法行為法 川崎聡子 裁判官
10月16日 模擬裁判 弁護士、教員

模 擬 裁 判
【CAST】
原告チーム指導:花田茂治 弁護士
被告チーム指導:相島哲生 弁護士
裁判官チーム指導:後藤裕 弁護士
人証チーム指導:中山篤志 弁護士
陪審員チーム指導:八田卓也 助教授

【事案の概要】
 P会社が、被告Aに対し、1300万円を貸し付けた。その際、書類上被告Bが、連帯保証人になっている(金銭消費貸借契約証書の連帯保証人欄に、Bの氏名の記載・押印がある)。
 その後、P会社は、原告Xに対し、この1300万円の債権を譲渡した。が、被告Aが返済を滞納したため、原告が被告A及び連帯保証人たる被告Bに対し、この1300円に利息・損害金を加えた金額の支払いを求め、訴えを提起した。
 被告Aに対する訴訟は、被告Aが請求を認諾したことにより、原告Xの勝訴で終了した。
 被告Bは、自分が被告Aの連帯保証人になった事実はない、と主張し、請求を争った。被告B曰く、被告Aが被告Bに無断で勝手に、被告Bの印鑑及び印鑑証明書を使用し、原告Xとの間で、被告Bを連帯保証人とする連帯保証契約を締結した、ということである。
 なお、被告Aと被告Bは、同居する兄弟である。

【配 役】
@原告X: 八立(はたち)
A原告の商号変更前の会社名: フラット
B被告A: 笠原武朗(かさはらたけお)
C被告B: 笠原三郎(かさはらさぶろう)
D原告に債権譲渡した会社P: 梅下(うめした)ローン会社
E原告申請証人(原告会社担当者): 金炳学(きむびょんはく)

【期日進行表】
○訴訟提起(平成13年11月5日)
  ・原告: 訴状提出、証拠(甲1〜8)提出
○期日間
  ・被告A、B: 答弁書提出
@初回期日(平成13年12月7日)
  ・原告: 訴状陳述
  ・被告A、B: 答弁書陳述
  ・被告A: 原告の請求認諾 ※以後、被告Aは訴訟の当事者ではなくなる。
  ・裁判所: 証拠(甲1〜8)取調
○期日間
  ・原告: 準備書面(平成14年1月10日付)提出、証拠(甲9〜16)提出、
       証拠申出書提出
  ・被告B: 証拠(乙1〜2)提出、証拠申出書提出
A第2回期日(平成14年1月11日ころ) ※この期日から被告Bに代理人弁護士が就く
  ・原告: 準備書面陳述
  ・裁判所: 証拠(甲9〜16、乙1〜2)取調、人証採用
  ・尋問に要する時間等について打合せ
B第3回期日(平成14年2月15日)
  ・人証調べ(証人尋問、当事者尋問)
  ・口頭弁論終結
C判決言渡(平成14年2月28日)

2004年度

LPセミナー日程および担当者

日程 講義内容 担当者
4月16日 オリエンテーション 教員
5月7日 刑法 犯罪論 保坂晃一  弁護士
5月14日 犯罪論 大津由香 検察官
5月21日 司法入門 民事手続 坂本三郎 裁判官
5月28日 刑事手続 二子石亮 検察官
6月 4日 刑事訴訟 國井恒志 裁判官
6月11日 民法 家族法 大神朋子 弁護士
6月18日 契約法 平岩みゆき 弁護士
6月25日 不法行為法 川崎聡子 裁判官
10月1日 模擬裁判 弁護士、教員

模 擬 裁 判
【CAST】
原告チーム指導:平岩みゆき 弁護士
被告チーム指導:大神朋子 弁護士
人証チーム指導:保坂晃一 弁護士
裁判官チーム指導:後藤裕 弁護士(法学研究院客員助教授)
陪審員チーム指導:八田卓也 助教授


【事案の概要】
貸金返還請求事件

【期日の進行予定】
平成14年4月9日:弁論期日 訴状陳述 答弁書擬制陳述
平成14年5月13日:弁論準備期日 準備書面1陳述、甲1、2提出
平成14年6月19日:弁論準備期日 準備書面2陳述、甲3、4提出 準備書面1陳述、乙1提出
平成14年7月17日:弁論準備期日 準備書面3陳述、甲5〜7提出 準備書面2陳述
平成14年9月9日:弁論準備期日   準備書面3陳述
平成14年12月2日:弁論準備期日 準備書面4陳述、甲8、9提出 乙2〜5提出 弁論準備終結
         次回期日1週間前に陳述書提出の予定
平成15年1月21日:弁論期日(双方本人尋問)
平成15年3月10日:弁論期日
追って指定:判決期日

2003年度

LPセミナー日程および担当者

日程 講義内容 担当者
4月18日 オリエンテーション 教員
5月9日 刑法 犯罪論 古屋勇一  弁護士
5月16日 犯罪論 小野寺雅之 検察官
5月23日 刑事訴訟(裁判傍聴) 國井恒志 裁判官
5月30日 司法入門 刑事手続 井坂博 検察官
6月 6日 民事手続 坂本三郎 裁判官
6月13日 民法 不法行為法 川崎聡子 裁判官
6月20日 契約法 渕上陽子 弁護士
6月27日 家族法 吉田知弘 弁護士
12月26日 模擬裁判 弁護士、教員

模 擬 裁 判
【CAST】
原告代理人(弁護士):古屋勇一 弁護士
被告代理人(弁護士):吉田知弘 弁護士
証人・本人(原告・被告):渕上陽子 弁護士、橋本千尋 弁護士
裁判官:黒木和彰 弁護士(法学研究院客員助教授)
陪審員:大学院博士課程院生


【事案の概要】
交通事故に基づく損害賠償請求事件

2002年度

LPセミナー日程および担当者

日程 講義内容 担当者
4月12日 オリエンテーション 教員
5月10日 刑法 犯罪論 徳永響  弁護士
5月17日 犯罪論 新庄健二 検察官
5月24日 刑事訴訟(裁判傍聴) 家令和典 裁判官
5月31日 司法入門 刑事手続 平江徳子 検察官
6月 7日 民事手続 大西忠重 裁判官
6月14日 民法 不法行為法 鈴木尚久 裁判官
6月21日 契約法 斉藤芳朗 弁護士
6月28日 家族法 宇加治恭子 弁護士
10月26日 模擬裁判 弁護士、教員

模 擬 裁 判
【CAST】
原告チーム指導:梔i響 弁護士
被告チーム指導:宇加治恭子 弁護士
人証チーム指導:斉藤芳朗 弁護士
裁判官チーム指導:黒木和彰 弁護士(法学研究院客員助教授)
陪審員:大学院博士課程院生


【事案の概要】
 株式会社カメルーンは有限会社トルシエに商品売買契約を締結した。
 また、(株)カメルーンは、上記商品売買契約を締結した際に、(有)トルシエの代表取締役である中田不二夫個人及びその母親中田チサ子との間で上記契約による売買代金債務について連帯保証契約書を取り交わしていた。
 その後、(有)トルシエは約1000万円の売買代金債務を負担したが、資金繰りがつかずに手形が不渡りとなる。
 そこで、(株)カメルーンは資産のある中田チサ子を被告として訴訟を提起しようとしたところ、上記商品売買契約締結後に痴呆症によって中田チサ子には中田不二夫氏が後見人に就任していたため、同氏をチサ子の法定代理人として保証債務請求訴訟を提起。
 ところが、第1回口頭弁論において、後見人である中田不二夫氏は「母親の連帯保証契約書は私が偽造した。連帯保証契約について母親は何もしらない」と述べ始める。
 母親チサ子に対する訴訟の結末如何?