(CNN) ペロシ米下院議長は3月31日、中国の人権問題に抗議するため、ブッシュ大統領が今年8月の北京五輪開会式ボイコットを検討するべきだと述べた。ABCニュースのウェブサイトが伝えた。
ペロシ議長はABCの番組「グッドモーニング・アメリカ」のインタビューで、北京五輪開会式が中国政府への敬意を示す内容になるとの見方を示し、「ボイコットは検討するべきもの。各国首脳の動向次第だが、(ブッシュ)大統領は後日この件について考えたいと思うだろう」と述べた。
ペロシ議長はその一方、「努力してきた選手たちを不当に傷つける」との理由から、各競技の米代表選手が五輪出場をボイコットするべきだとは考えていないと強調した。
ブッシュ大統領は北京五輪に合わせて訪中し、胡錦濤中国国家主席と会談する意向を表明済み。具体的な議題は明らかにされていないが、米政権は主要貿易相手国である中国の人権問題を批判している。また、ペロシ議長は先日、チベット仏教僧らによる抗議行動を鎮圧した中国政府を非難した。