1日から武雄市立武雄市民病院(樋高克彦院長)の救急搬送受け入れが休止となる問題で、杵藤保健福祉事務所(同市)は3月31日、今後の救急搬送のあり方について考える検討会を開いた。
市などによると、全国的な医師不足を背景に、市民病院でも07年度に12人いた医師が1日から9人に減る。さらにうち2人の内科医が退職の意思を示している。
異常事態ともいえる状況で、市民病院は1日から救急搬送を休止し、診療時間も平日午前のみとなる。
この日開かれた検討会には、市民病院や医師会のほか、市外で救急搬送を受け入れている医療機関や杵藤地区消防本部など救急搬送にかかわる関係者も含め、計約20人が参加した。
同事務所の檀哲雄所長は冒頭、「この地区で暮らしている人にどうやって安心してもらえるか、地域の中で考える必要がある」とあいさつし、救急搬送のあり方について意見が交わされた。【関谷俊介】
毎日新聞 2008年4月1日 地方版