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勤務医に離島手当、待遇改善で定着狙う 隠岐広域連合 '08/4/1

 隠岐病院(島根県隠岐の島町)を運営する隠岐広域連合(広域連合長・松田和久隠岐の島町長)は一日から、勤務する医師に対し月額十五万円を支給する「離島医師医療従事手当」を新設する。給与面の待遇改善で医師の確保・定着を目指す。

 広域連合によると、同病院の医師の平均年収は約千七百万円。今月以降は、離島医師医療従事手当に加えて宿日直手当も日額九千円を増額し、医師一人当たり年間二百万円前後の収入増となるという。

 本年度の同病院の医師は十六人(前年度比一人減)。十二診療科のうち皮膚科の常勤医が不在で、七月以降は精神科も不在となる恐れがあるという。出産については産婦人科の常勤医が一人のため、助産師が中心となってリスクの少ない経産婦のみを扱う状態が続いている。

 広域連合は「年収は低くないレベルと思うが、離島で働く不便に応えたい。医師確保につながれば」としている。(和田木健史)




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