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■ 秋田のニュース:地方点描
地方点描:外来継続[鹿角支局]
週2回の外来診療さえ4月から休止になるかもしれないと聞いた時は、大げさでなく「これが果たして文明国か」と思うこともあった。医師不足の問題は今に始まったことではない。だが、これほどまでに窮する地域医療、地域社会の現状は、一国の中で極端な格差が広がっていることをあらためて思い知らされた。
岩手医大の医師派遣中止に伴い外来休止の瀬戸際に立たされていた鹿角組合総合病院の精神科。3月下旬、ぎりぎりのところで応援の医師が見つかり、4月以降も外来を継続することになった。県、市、病院などが連携し、医師探しに奔走。秋田市と大館市の医療機関がこれに応え、半年間の緊急措置ではあるが医師派遣に協力。これまでと同じく週2回の外来診療体制を維持できる。
同病院の精神科常勤医が不在となり病棟休止となった2年前から、医師確保を訴え活動を続けてきた「鹿角の医療と福祉を考える市民町民の会」の西文雄会長は、外来継続の吉報に「県、市、病院に頑張ってもらった。多くの患者さんが地元で診療を受けられることに感謝している」と声を弾ませた。週2回の外来だけは何としても守らなければと思っていた西会長にすれば、喜びもひとしお。
大学から医師派遣中止の連絡を受けてから2カ月。外来継続へ走り回った関係者の苦労が実を結んだ。「半年先を見据え、引き続き常勤医確保を要望していきたい」と西会長。地域の熱意が行政に伝わり、外来休止を回避した今回のケース。希望を持ち行動することが何より大きな推進力となり得ることを証明している。
(2008/04/01 09:15 更新)
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