2008-03-21
■[文献紹介]『靖国』李纓監督インタビュー
コメント欄でホドロフスキさんが指摘されていたように、本日発売の雑誌『映画秘宝』08年5月号に映画『靖国』の監督李纓氏へのインタビューが掲載されています(78-79ページ、インタビュアー:藤木TDC)。冒頭、試写を観たとおぼしきインタビュアーが「すごく面白かった」という感想に続けて「エキセントリックなアクティヴィスト(活動家)がたくさん登場して暴れ回るので、若者も面白く観られると思います」とか「奥崎謙三を連想させる人が多勢出てきます」と語っているあたりは秘宝テイスト。
李氏の靖国神社認識は「日本の近現代史の膨大なメモリーです」という言葉に集約されている。また、右派が本作を「反日映画」と決めつけている点に関連して重要なことだが、1989年に来日して皿洗いや運送会社勤務を続け、1999年にようやく最初の作品を完成させた…という経歴も語られている。常識的に考えればわかることだが、単純な「反日映画」を作ろうとするような人間が19年間も日本には住めないですよ、ふつうは。また、作品の中心的なモチーフとなっているのが靖国神社の刀匠とのことなので、右派が問題にしている「南京事件の写真」というのはひょっとしたら「百人斬り」の両少尉の写真か、あるいはいわゆる「斬首写真」の類いなのかもしれない。
発売中の雑誌なのでこれ以上の詳しい紹介は避けるが、なかなか興味深いので(映画をなるべく予備知識なしで観ようという方以外には)ご一読をお勧めします。
リンク元
- 21 http://search.yahoo.co.jp/search?p=李纓&search.x=1&fr=top_ga1&tid=top_ga1&ei=UTF-8
- 12 http://norevisionism.ring.hatena.ne.jp/
- 11 http://b.hatena.ne.jp/entry/http://d.hatena.ne.jp/Apeman/20080321/p1
- 11 http://rssview.net/cgi-bin/disp.cgi?mikle_url=http://r.hatena.ne.jp/seijotcp/rss&mikle_title_fsize=10&mikle_title_fcolor=FF6600&mikle_title_bgcolor=F8CF54&mikle_title_background=&mikle_thread_fsize=11&mikle_thread_fcolor=333333&mikle_thread_desc
- 6 http://d.hatena.ne.jp/keyword/映画秘宝
- 6 http://reader.livedoor.com/reader/
- 6 http://www.google.co.jp/search?sourceid=navclient&hl=ja&ie=UTF-8&rlz=1T4GGIH_jaJP246JP246&q=李纓
- 5 http://b.hatena.ne.jp/entrylist?sort=hot&url=http://d.hatena.ne.jp/
- 5 http://d.hatena.ne.jp/
- 5 http://r.hatena.ne.jp/pussycat_ruriko/